ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

とことん好きを貫こう!!

あなたの好きなことは何ですか?

好きなこと、躊躇なくどんどんできますか?

私は好きなことは我慢できないタイプです。

好きなことをしていると、楽しくて幸せな気持ちになりますよね。

でも大人になるにつれて

好きなことを我慢してしまうことがあります。

それはどうしてでしょうか?

 

好きだけれど、自分にはそんな時間なんてない?

好きだけれど、それをしている自分に自信がない?

好きなことをしていたら誰かから批判された?

そもそも好きなことなんてわからない?

 

自分の好きなことに素直に生きられたほうが

自分も周りも幸せにできるはず。

 

自分の好きなことに気がついて

好きなことをしている自分をもっと好きになりませんか?

 

日時:1部 令和2年2月20日(木)14時~16時

   2部 令話2年2月27日(木)14時~16時

場所:ヘテロクリニック 鎌倉 江ノ電長谷駅より徒歩3分

定員:1部につき4名

料金:3,300円

申込問合せ先:rachel@hetro-clinic.com

「おいしい」は幸せ おいしく食べよう

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私は心のことも好きだけど、

おなかのお医者さんでもあります。

だから食事に関する話も大好きです。

食事を楽しむことは人生の楽しむことの一つでもあります。

 

「ごはんはおいしいですか?」

診察中に抑うつ気味の方にそう尋ねることがあります。

なぜなら、ごはんをおいしいと感じられなくなることがあるからです。

 

人は食べ物を口にすると、咀嚼する過程で唾液と混ざり合い

舌にある味蕾から神経を通じて大脳の味覚野に伝わります。

何か食べて美味しいって感じると嬉しくなりますよね。

この感覚がうまく脳に伝わらなくなってしまって

おいしいと感じられなくなってしまうようです。

最近、心因性味覚障害が増えているようです。

心因性というのはストレスなど心の影響です。

味を感じなくなり、食事自体を楽しめなくなっている方が増えています。

 

現代人は忙しく食事もおろそかになりがちかもしれません。

最近おいしく食事をしているでしょうか?

食べ物の味が物足りず、辛いものや調味料を増やしていたりしないでしょうか?

とりあえず空腹を満たすだけが目的になっていないでしょうか?

コンビニ弁当や菓子パンなどで済ませていませんか?

ストレスがたまると食事を楽しむ余裕もなくなるかもしれません。

食事が偏れば取り入れる栄養も偏ってしまいます。

本来体に必要な栄養素、ビタミン、微量元素なども不足しがちになります。

 

またストレスがかかると亜鉛不足になります。

この亜鉛というものは味覚を感じる味蕾に必要な要素です。

亜鉛不足になると味覚障害が出ます。

また最近若い世代で味覚障害が増えていますが

食生活の乱れにより亜鉛自体も不足している状態です。

 

忙しくて、ストレスが溜まって

食事がおろそかになって、亜鉛が不足して

なんだか悪循環ですね。

 

食事は体を作る基本です。

元気に生活できることは食事で体にエネルギーを取り入れるからできることです。

 

ストレスから解放され

食事を楽しめるようになれば

もっと日常生活が豊かになるはず。

 

ストレスが溜まっている時は

しっかりカウンセラーに相談しましょう。

 

 

芸能人の病気の告白からみる 日本の差別

最近、芸能人やスポーツ選手の方が自ら癌であることを公表する場面を

多くみかけるようになりました。

闘病をブログやSNSに投稿する方もいます。

知っている存在であるからこそ、

同じように悩む人を勇気づけることもあるでしょう。

 

芸能人であってもそうでなくても癌と診断されると、

多くの不安が押し寄せることと思います。

仕事はどうするのか、

治療はどうなるのか、

家族にはどう話すか、

これから自分はどうなっていくのか、

そのような状況のなかたくさんの決断をしなければなりません。

 

人は迷い、混乱の中にいる時、自分が正しい選択ができているのか

不安になるものです。

現在情報はどこにでも溢れています。

これが絶対に正しいと断定できないことが多い世の中になりつつあります。

 

みんなに知られる存在であるがゆえに

一般の方と違う決断をした時に批判をされることがあったり、

普通の生活をするだけで、自分のイメージや体験と違うと

批判されたりすることもあるようです。

癌患者がこんなに元気なはずがないとか、

自分が知っている病気はこういうものではないとか、

思わぬ批判を受け傷つくこともあるようです。

 

生き方は本人によるものです。

その人の生き方はその本人にしかできません。

こうしたほうがいい、こうするとよい、こうするべきと

自分が正しいという思い込みが人を傷つけることもあります。

 

私自身も以前「もっとこうしたらいいのに。」という気持ちが強く

ひょっとすると患者さんを傷つけていたのではと思うことがありました。

なんとかしたいという思いが強いほど

どうしても自分の意見を押し付けがちになります。

選択肢の中から自分の意思で決断する

それがその人にとっての答えです。

 

誰かの決断は誰のモノでもないその人の決断です。

決断を批判するのではなく、

そういう考え方もあるのだと思える世の中になったら

いいのになと思います。 

 

 

仕事辛いんです。そこから抜け出すには?

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朝の通勤の時、電車に乗るとお腹が痛くなったり、

下痢をしてしまう人がいるのをご存知でしょうか?

このような症状を過敏性腸症候群といいます。

まだはっきりとした原因は解明されていませんが、

ストレスがこの症状を起こす一因であると言われています。

ストレスは本人が自覚していないこともあります。 

こういった方は真面目に働き、周囲のこともよくみていて、

社会的にはとてもよくできた人と評価されることもあります。

 

数年前の出来事です。

私の診察に一人の男性がよく通ってきました。

診察室ではいつも私にとても明るく話をしていますが、

彼は過敏性腸症候群で悩む一人でした。

「いつもね、ダメなんですよ〜。電車に乗って一駅ぐらいでもうトイレ。

ああ、会社行かなきゃって思ってるんですけど。

からだが言うこと聞いてくれないんです。

でもね、休日は大丈夫なんですよ。」

「会社に行く時だけなんですね?」 

「そう。だから余計嫌なの。本当に自分が嫌になるんです。

ダメなやつだなってと思うんです。」

「どうしてダメだと思うんですか?」

「それは、、、。だってちゃんと会社行けないじゃないですか?

本当は行かなきゃダメなのに。

いや、正直しんどいんですよ。仕事、、、。

気を使わないといけないし、上司なかなかうるさくて、下の子たちも大変で、、、。

時々逃げて一人になれたらって思ったりしますよ。」

 

彼にとってとにかく大変だと思うことがたくさんありすぎるようでした。

 

一般的には社会に適応できるほうが望ましいとされています。

きちんと仕事ができて、人間関係もうまくいっていて

周囲に適切な気配りができる人。

そんな人は会社でも重宝されるかもしれません。

 

実際のところ、本当に何もわだかまりなくそれができている人って

どのぐらいいるのでしょうか。

 

ストレスってやっかいです。

様々な病気の原因になります。

多くの人がストレスを抱えて生きている世の中。

このストレスの原因を解消できたらどんなにいいことか。

そう思いませんか?

 

彼の場合、上司や部下との関係に悩み、

とてもストレスを感じているようでした。

悩みを抱えたまま会社に向かい通勤中におなかの症状が現れ

そのことにも悩み、悪循環になっているようでした。

彼は私と話をする時、なんだかとても明るく楽しそうに振る舞うのですが

私にはなんだかその姿を不自然に感じていたのでした。

無理しているようにしかみえないのです。

もう仕方がないからさと笑顔で諦めた様子で

毎月薬をもらうことが習慣のようになっていました。

しかし、私と話をする時は本当は何か言いたそうな気もがしてなりませんでした。

短い診察の時間なので私も多くは話せません。

「これからどうしたいですか?本当はどうしたいですか?」

「う〜ん。考えてみます。」

 そう言いながら診察室をでていかれました。

 

ある時、いつになくはっきりとした表情で診察に入ってこられました。

「会社辞めることにしました。」

入ってすぐにそう言いました。

「もう限界だったんです。ちゃんと自分のできることをしたいです。」

いつもの不自然さがありませんでした。

本当に決意されたのでしょう。

「どこまでできるかわかりませんが、

前からいつかやりたいと思っていたことがあって。

今このままでいるよりもずっといいと思いまして。」

 

それ以降彼は診察に来ることはなくなりました。

実際彼がどうなったのかはわかりません。

少なくとも私のところに薬をもらいに来なくなったのはたしかです。

もう必要がなくなったのかもしれません。

 

誰かに認められるように行動をしたり

誰かの反応を気にしていたり

自分が犠牲になるような行動をしたり

無理をして明るくふるまったり

多くの人が自分を偽って生きているかもしれません。

確かに人から嫌われると思うと怖くなってしまうかもしれません。

でも、本当に自分のやりたいことをやるのであれば

周囲のことは気にする必要はないのではないでしょうか。

 

もし人が気になって行動できない人がいるのであれば

本当の自分はどうしたいのか

自分に正直に聞いてみましょう。

もし、自分で答えがみつけにくいのであれば

感情カウンセラーに相談してください。

 ひょっとすると自分の奥底に埋もれた声に気がつくかもしれません。

 

私がへテロクリニックでこの仕事を始めたわけ(15)

私は自分の出会う患者さんには病気なったことで

自分の人生を後悔してほしくないと思っていました。

私自身も後悔するような人生を送りたくないのです。

 

癌を告知する時、

病気のせいで人生がダメになったとか

病気のせいで何もかも失ったとか

そう感じる方が多いのではないかと思いました。

これまでの生き方を否定されたように感じることもあるでしょう。

頑張って仕事をしたり、自分を犠牲にしてきたのに

どうして自分ばかりがこんな目にあうのだ

そうことを口にされる方がいました。

それだけ、本当に頑張っている人は世の中には多いのではないかと思います。

 

失礼ながら病院に勤めていた当初は

患者さんのことがかわいそうだと思っていました。

頑張ってきたのに、苦しんできたのに、

そういった怒りや悲しみが強く出るたびに

みんな、こんなに報われない人生なんだと思っていました。

自分の人生もどこかでどれほど頑張っても報われないもの、辛く厳しいもの

そんなことを感じていたので

お互いの辛い境遇を慰め合うような感覚になっていたのでした。

辛いね、辛いね、この辛さどうしたらいいんだろうね。

そのような気持ちで接しているといっけん患者さんのことを思って

良いことをしているような錯覚がありました。

しかし、本当に同じような気持ちであるかどうかはわかりません。

同じだけ辛いかわかりません。

わかったつもりになっているだけだったのではないかと思います。

本当はいち早くそこから出て

前向きな行動を起こしたい方もいたのではないかと思います。

 

患者さんたちは病室で日々治療と向き合ううちに

人生が大きく変化していくこともありました。

家族関係が大きく変わった方も多くいました。

仲違いしていた家族と和解したり、

離婚して長年会っていない元奥さんや娘さんに会い

娘さんの結婚式に出ようと決心したり、

病気の奥さんのために仕事の仕方を変え、

今までできなかった二人の時間を大切にしようと旦那さんもいました。 

自分の意思をつら抜いた生き方がしたいと奮闘される方もいました。

家族や周囲の人も動かし、自分自身の本当の幸せを

見つけられる方もたくさんいました。

おそらく癌になっていなければ、そのような選択はしなかったのではないか

と思うような人生を歩まれる方がたくさんいました。

 

そう考えると癌って一体なんだろうと思います。

人それぞれに解釈があり、

その人の答えがあるのだと思います。

ですから、これが正解と言えないのではないかと思っています。

治療に関しても生き方に関しても、本当は自分で見つけ出すものなのかもしれません。 

 

多くの方が癌になって初めて

自分の生きることと向き合えるようになったのではないかと思います。

生きるとはどういうことなのでしょう?

ただ生きているだけという人生に人は満足しないのではないかと思います。

どんな人生を送りたいか

改めて自分も患者さんと接するなか見つめていきたいと思っています。

 

小麦のお話 グルテンフリーについて その⑵

以前対談をしたYoutuber自分らしく生きるかんちゃんねるのヨネイカンさんと
小麦のお話をしました。

現在の小麦は作られる過程や輸送の段階で様々なことが行われています。

品種改良、遺伝子組換え、農薬などがその要素としてあげられます。

これは小麦に限った話ではありません。
より自然なものを自然なかたちで取り入れることは

体にとっても心にとっても大切なことです。
youtu.be

自分に自信がなくて行動が起こせない方へ

自分にはできない、、、。本当にそうでしょうか?


私には才能がないからあの人のようにはできない。
自分に自信がなくて思い切ってやりたいことができない。

そう思うことはありませんか?

それは一体どうしてでしょうか?

一歩踏み出すことが怖い。
失敗したら周りから批判をされるかもしれない。
やっぱりできなかったとがっかりするかもしれない。
恐れや不安が付きまとい
実際に行動できない人は多いのではないでしょうか?

そのような思いが出てくるきっかけは奥底にさらに幼少期の体験が関係しているかもしれません。

ヘテロクリニックでは自分の足枷になっている感情をさぐり、
本来の自分になるサポートをしています。


もっと自分らしく自分も周りの人も楽しめる人生を送るために
一歩踏み出すきっかけを作りましょう。


日時:1部 令和2年1月30日(木)14時〜16時
   2部 令話2年2月6日(木)14時〜16時

   3部 令和2年2月13日(木)14時〜16時
場所:ヘテロクリニック 鎌倉 江ノ電長谷駅より徒歩3分
定員:1部につき4名
料金:3,300円
申込問合せ先:rachel@hetro-clinic.com


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