ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

これまでの医療とこれからの医療①

コロナウイルスの影響も少しずつ変化してきたでしょうか。

 

今回のことをきっかけに病気にならないことはもちろん、全ての方が自分の健康に対して意識改革と実践をしていく必要があると思います。

 

ではどうしたらいいのでしょうか?

自分自身の健康に意識が向けられるようには、、、。

まず健康について知ること、これまでとどう違うのかを確認していきましょう。

 

 

まずは、今までの医療について考えてみたいと思います。

多くの方は病気になると病院に行きます。

それは風邪を引いた時、お腹が痛い時、健康診断で何か検査項目でひっかかった時などかもしれません。

病院では、例えば風邪であれば熱や炎症を抑える薬を出されたかもしれません。

咳や痰があれば咳止めや痰切の薬を求める人もいたことでしょう。

薬などを使って起きたことに対して対処しているのです。

多くの方が薬や医療的な処置をすることで今までと同じように生活ができていました。

病気になっても今までの生活を変えることなくあり続けることが優先されてきました。

ですから、風邪をひいても鎮痛剤や栄養ドリンクを飲んで頑張って徹夜して仕事をするような人もいたかもしれません。

 人のため会社のため家族のために頑張ろうとしていたかもしれません。

こういった生活をしていつしか心や体が悲鳴を上げた人もいるでしょう。

心の病気になったり、癌などの大きな病気になった方もいるかもしれません。

薬ではなんとかできない領域に達してしまったのです。

 

風邪をひいても無理をしてがんばらなければならない理由は何でしょうか?

本当にそれがやりたいからなのでしょうか?

頑張らなければ周りから認められない。

誰かに負けたくない。

自分の力を認めてもらいたい。

みんなと同じようにできなければならない。

 

これまで人からどう思われるかばかりを気にして、無理をしたり、頑張りすぎたり、

悲しかった、悔しかった自分の気持ちごまかしたりと

自分をないがしろにして、社会に適応しようとしたり、人間関係を壊さないことに意識を向けてきた人が多かったのではないでしょうか。

こういった自分の本当の気持ちとかけ離れた生き方をした結果、ストレスはどんどん溜まっていきます。

多くの人はストレスが溜まっていることを自覚しながら、ストレスをどうしていいのかわからないのです。

 

一方、現場の医師はいつも忙しく仕事に追われています。

多くの患者さんを短時間で効率よく診なければなりません。

本当は患者さんの意識を変えなければ患者さん自身の身体の状態は変わらないと気付いている人もいますが、そこに踏み込めないと感じているいる人もいるのではないでしょうか。

その取り組みには時間がかかりますし、こちらから促しても本人の意思によって影響が変わるため困難に感じるのです。

また医師自身が大きなストレスを抱えていることも多いでしょう。

ストレスの扱いは今までの医療でもずっとないがしろにされてきたのです。

ストレスはあって当然のもの。

ストレスは根性でなんとかする。

そういった考えがストレスの改善へ取り組みの軽視してしまったのかもしれません。

ストレスが起因といわれる病気は山ほどあるにも関わらずです。

 

患者さんも医師も多くの誰しもが、本来の健康に対して意識が向けられていなかったのではないでしょうか?

それはひょっとすると健康に健全に生きることを幻想のように感じていたかもしれません。

 

そもそも健康ってなんでしょうか?

病気ではないことではありません。

多くの人がそれに気がついているものの、どういうものなのかわからないのが現状かもしれません。

想像してみてください。健康的で健全に生きている人ってどんな人だと思いますか?

 

正解は人によってそれぞれかもしれません。

私が思う健康はこんな感じです。

朝の目覚めがすっきりとさわやかであること

ごはんがおいしく、食事の時間が楽しいと感じること

外に出てさわやかに吹く風を感じたり、太陽の光を浴びて清々しい気持ちになること

今日一日が始まることにわくわくしていること

新しいことにチャレンジしたり、何かを成し遂げることに喜びを感じること

充実した一日を送り安心してぐっすりと眠れること

好きな仕事をして人に喜んでもらえること

 

つまり生きることの喜びを感じ幸せを実感しながら生活することではないかと私は思います。

自分が本当に健康になること、本来の健康な状態になることに必要なことはなんでしょうか?

 

ストレスを感じている原因に気がつことがその一つです。

自分はダメだと自分を否定する気持ちもそうでしょう。

 

これからの医療はストレスを扱い解消できるようになることが健康への近道です。

ストレスを扱うとはどういうことでしょうか。

 次回に続きます。

 

 

休むということ

あなたはどんな時に休みますか?

毎日、夜寝る時

疲れた時

ちょっと頭を切り替えたい時

ひと段落ついた時

なんとなく調子が悪い時

本当に具合が悪い時

病気の時

休むことで困ることは起きますか?

休み過ぎて早くやろうと思っていたことができなくなる

仕事が予定通りにいかなくなる

周りの人の迷惑になるのではと思う

人から休んだことを責められる

もとのペースに戻すことが大変

休むことは人が生きるために必要なことです。

睡眠だって毎日とって体を休めなければ、体も心も壊れてしまいます。

睡眠以外にも休むことで、頭の疲れをとることができます。

一点に意識が向きすぎて煮詰まっていた問題が、休みを取ることでかえって解決することもあります。

気持ちがリフレッシュしていい発想が生まれることもあります。

もちろん調子が悪い時に無理をすれば病気にもなりますから休んだほうがいいです。

病気の時に休まなければ治りも遅くなります。休まないことがかえって人の迷惑になることもあります。

今までの日本の社会では、休むことが悪いこととして考えている人が多かったのではないでしょうか?

仕事をバリバリこなすことや周りと歩調をあわせることを優先して、自分をないがしろにしていた人が多いような気がします。

ちょっと自分の生活を振り返ってみてください。

本当に今までのペースが効率がよかったでしょうか?

そんなこと言われても休む暇なんてない

いつも働いていなければならない

家族がいるから無理

仕事が忙しすぎる

それでも、ほんの少しでも休むことに意識を向けてみてはどうでしょうか?

それでも休めないと思うのは、自分では気がつかない何かに囚われているからです。

意外と忙しさを理由に逃げてきたこともあるかもしれません。

自分が見たくなかった現実に気がつきたくなかったからかもしれません。

社会の風潮や周囲の無言の圧力にただ流されていただけかもしれません。

こうあるべきという観念に縛られていたからかもしれません。

今だからこそ、適度な休みの効果を自分に認識してもらいましょう。

自分がリラックスして過ごすと、なんとなくやりたくなくてできなかったことがスムーズにいくこともあります。無理だと思っていたことも案外できてしまうかもしれません。

適度に休みをとって、淡々と自分の生活や生きることに意識を向けましょう。

もう自分で健康にならなければ

これからは、自分で自分のことを良くしていく時代です。

体の調子が悪くなるのは何か原因があるからです。

風邪だって、睡眠不足や過労、精神的ストレスから起きることが多いのです。

睡眠不足になるのは、仕事を頑張りすぎるからかもしれません。仕事で悩み事があって寝付けないからかもしれません。相手に言いたいことが言えないからかもしれません。

過労になるのは、がんばって誰かに認めて貰わなければと思っているからかもしれません。人の迷惑になりたくないと思っているからかもされません。

精神的ストレスは上司にパワハラされているからかもしれません。自分に自信がなくて、周りの目が気になってしまうからかもしれません。

悩みごと、ストレスが人の活動を妨げ、免疫力を低下させているのです。

もう、これを対処しなければ本当の健康は取り戻せません。

今まで多くの人が軽視してきたことです。

ストレスは扱うことが難しい。

ストレスなんてあって当然。

悩みごとは気合いでなんとかする。

もうそんな時代ではありません。

ストレスをケアして本来の自分を取り戻しましょう。

ストレスの原因は何ですか?

上司に自分のことをわかってもらえない。

自分の思いを批判される事が怖い。

人の目線が気になって行動できない。

誰かが自分にいちいち嫌なことを言ってくる。

自分の本音を知られることが怖くてみんなにいい顔をしてしまう。

どこかで解決しなければ、あなたの中に積もり積もってしまいます。

私は自由診療ヘテロクリニックで感情カウンセリングを提供しています。

自分が何に悩んでいて本当はどうしたいか。

自分の本音に気がつくのです。

悩んでいる時は、他人のことばかり気になって自分がどうしたいかがわからなくなっていることが多いのです。

カウンセリングを通じて自分の本音を知り、無理なくストレスを解消し自分の健康を取り戻しませんか?

https://hetero-clinic.com

こんな時期だからマスクの話

コロナウイルスの影響でマスクをする方が増えました。

例年花粉症のシーズンはマスクが出回っていましたが、

花粉症が終わってもしばらくマスク不足は続きそうです。

私は医療機関にいるので、マスクを使うことがあります。特に以前は免疫機能の落ちた方を診ることもあり、よくつけていました。しかし日常ではほとんど使いません。

今はウイルス感染が心配で市販のマスクをつけられる方が多いのではないでしょうか。よくあるウイルス、花粉カットと書かれたものは、あくまでも顔にしっかり密着した効果です。通常は隙間がどこかしらあくものです。絶対に防ぐことができるなんてものはありません。

しかし、ウイルスは空気中に漂うものから感染するというより、圧倒的に接触が原因のことが多いです。ドアなどに付着していて手を洗わずに気がつかないうちに口を触ってしまうなどです。もちろんくしゃみなどからの飛沫もありますが、換気をしたり自分で気をつけることもできます。 薬局などで売られているマスクは不繊布でできています。ポリプロピレンといっていわゆるプラスチックの一種です。 生理用品やオムツなどにも使われていますし、お弁当の容器などにも使われます。 とても便利ですが、今これが大量に作られ、使い捨てられているのが現実です。 確かほんの少し前まで、世界的に環境問題に取り組む動きがあったような気がします。日本でもプラスチックゴミ削減のためレジ袋が有料になるはずでした。ウイルスの影響でいつのまにか頭から離れてしまっているような気がします。 もしウイルス対策でマスクをつけるなら、布マスクを断然おすすめします。気がつかないうちに口元に手がいくのを防ぐやすくなります。 また、不繊布のように肌がかぶれにくいです。 心許ないのであれば、マスクの間にガーゼなどの綿の布を少し挟むことで解消できます。 そして洗えば何度でも使えます。 確かによくわからないウイルスに対して怖い気持ちも出るかもしれません。しかし、個人的にはこれほど消費されるマスクに少し驚いています。 防御も大切ですが、まずじぶんが健康になることを意識することも大切です。 ストレスを溜めない、よく眠る、きちんと栄養をとる。 案外できない方は多いです。

ストレスと食べ物

ストレスが溜まってイライラしている時

 

あなたはつい何かを食べたくなることはありませんか?

 

それはどんなものでしょうか?

 

仕事の合間、一息つこうとコーヒーショップに寄ったとしましょう。

 

コーヒーを頼む時その隣のショーケースにはどんなものが並んでいるでしょうか?

 

クッキー、マフィン、ケーキ、チーズやソーセージを挟んだデニッシュ

 

おそらくコーヒーに合うスナック類として置かれているのではないでしょうか?

 

大手のコーヒーチェーンをみるとそのようものが置かれているのをよくみかけます。

 

人は感情が揺さぶられている時

 

イライラしたり、悲しかったり、なんとか気持ちを落ち着けようとしている時

 

甘いものや高脂肪のものを食べたくなります。

  

実際にストレスを感じている時、これらの甘いものや高脂肪なものをとると

 

そのストレスが緩和されたような感覚になるようです。

 

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まだ実験の件数は少ないのですが、人や動物実験で脂肪分や糖分の多い食物が

 

ストレスを軽減させる効果をもたらしていると考えられるメカニズムが

 

報告されています。

 

 ベルギーの精神科医の行った実験では

 

健常者の自己報告とMRIを用いて、

 

気分などの主観的な評価と情動を司る脳の領域の活動性の変化をみました。

 

被験者に悲しい音楽を聴かせながら、悲しそうな顔の写真を次々と見せ

 

被験者自身が悲しみを感じる度合いが増し、

 

MRIでも情動を司る脳の領域の活動性が高まらせた状態を作り出しました。

 

その状態の中、実験群には胃には脂肪分を、対照群には水を

 

チューブを使って間接的に胃に注入したところ、

 

胃に脂肪分を注入された群は

 

悲しみの感情やそれに関連する脳の領域の活動性の低下がみられました。

 

この結果は脂肪分の多い食べ物が

 

気晴らしの効果をもたらせていることが考えられました。

 

ある意味、脂肪食が脳の活動性を低下させることで

 

ストレスを感じにくくさせているのです。

 

しかしこの一連の反応が脳、腸、そして免疫系の疾患、

 

さらには肥満、循環器系の疾患につながっていることがわかっています。

 

気晴らしできるのであれば、いっけん良いことのように感じますが

 

毎日のように続けてしまうとその代償はあまりにも大きいようです。

 

ストレスを感じて何か食べたくなる時、悲しい時、イライラした時、

 

口にする前に一度冷静に考えてみましょう。

 

一口暖かい飲み物をお茶を飲んで落ち着いて見ましょう。

 

感情的になった時は食で紛らわせるよりも

 

もっと根本的な解決をして心も身体も健康になるほうが得策です。

 

もちろん甘いものなどを食べてはいけないという話ではありません。

 

感情が波立っている時は、どうしてそうなってしまったのか

 

原因を探ると、自分の身体を無理にいじめなくて済むかもしれません。

 

この気持ちどうにかしてほしい

 

そんな時は相談してください。

 

ヘテロクリニックではどうにかしたいこの気持ちを落ち着け

 

自分で自分の気持ちに気がつきやすくなるサポートをしています。

 

https://hetero-clinic.com

 

医師と患者さんの関係をもっとよくしたい

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病院というところにどんなイメージを抱くでしょうか?

 

病院が怖いと思う方は少なからずいます。

注射や検査が怖いという人もいます。

診察中に医師から自分の普段の行いを責められるように

感じた人もいるかもしれません。

健康になるために、普段の生活を改めなければならないこともあるでしょう。

病院は病気を検索したり、病気の治療をするのが目的の場所ですから

怖いと感じることも仕方がないかもしれませんね。

 

ところで医師に本当は相談したいけれど

相談しにくいと感じたことはありませんか?

それはどうしてでしょうか?

 

こんなことを言ったら叱られるのではないか?

相談したら先生からなんとなく嫌そうな顔をされた。

先生がパソコンを見ていてこちらを向いてくれないから

なんとなく悪いなと思って。

 

病院で医師は多くの患者さんを診察し、

まさにこなさなければならないという状況に陥っています。

昔のようにじっくり向きあうよりも、

多くの人をどんどん診ることに重きを置かれています。

ですから一人一人の相談ごとにまで手が回らないのが実情でしょう。

決して患者さんをないがしろにしているつもりはないけれど

そこまでの余裕がないのです。

ですから話す内容も完結に必要なことを伝えるだけで

何も言ってくれないと感じてしまう人もいるかもしれません。

確かに患者さんの中には話がまとまらず、

とめどなくしゃべり続ける方もいるかもしれません。

しかし、本来相談したいことができないというのも問題です。

  

昔と比較し治る病気も増えていきました。

病院だけではありませんが、効率よく仕事ができるように

環境整備が整えられていきました。

薬で簡単に症状を抑えることもできるようになりましたし、

薬だけ貰えれば良いという患者さんも増えたように感じます。

ですから病院にはいつも人が溢れかえっています。

そうなると、医師も患者さんも今ある症状ばかりに目がいき

その原因にまで対応しようとしなくなってきているような気がします。

 

病気になる根本原因は

ライフスタイルであったり、

ストレスであったり、

食習慣であったりもします。

もちろんウイルス感染や他の原因もたくさんあります。

ただ免疫力が落ちてしまうような原因が

自分の普段の生活にあることが多いのも事実です。

 

もし、本当に体のことをよくしたい、問題を解決したい時は

薬だけでなくきちんと向き合って話すコミュニケーションが本来必要なはずです。

 

もし医師に伝えにくいと感じるのであれば何がそうさせているのか

もし医師をわかりあえないと感じるのであればなぜそう感じたか

一度、第三者に相談してみることも考えてみてはどうでしょうか?

 

ヘテロクリニックでは、医療相談、感情カウンセリングを提供しています。

医師から伝えられたことがイマイチわからなかたが、聞けなかった。

どのように質問をしたらよいかわからない。

そういった相談も可能です。

 

本来伝いたいことを伝え、お互いが良好なコミュニケーションがとれるようになり

健康な人が増えることが私の願いです。

 

 

 

 

 

 

医師と経験者が語る グルテンフリーってどうなの?

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今、SNSや芸能界でも話題になっているぐるてんフリー

 

実践したことはあるけど、続けることができなかった。

やってみたけれどイマイチ何がいいのかわからなかった。

興味はあるけれど、どんなところがいいのか知りたい。

 

ヘテロクリニックでは心と体について今よりもっと良い状態にすることを目指した

医療を提供しています。

今回は消化器内科医レイチェルとグルテンフリーを1年半以上実践中のヨネイカンが

座談会をします。

グルテンフリーは体への影響、実践中のこころの葛藤、地球環境への影響など

実はもりだくさんな話題です。

お話しながら、楽しく学んで、楽しく実践しましょう。

 

日時:2月19日(水)14時〜16時

場所:ヘテロクリニック

参加費:3,300円

申込問合せ:rachel@hetero-clinic.com

 

ヘテロクリニック 

神奈川県鎌倉市長谷2-9-11-5

0467-53-8731