ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

こんな時期だからマスクの話

コロナウイルスの影響でマスクをする方が増えました。

例年花粉症のシーズンはマスクが出回っていましたが、

花粉症が終わってもしばらくマスク不足は続きそうです。

私は医療機関にいるので、マスクを使うことがあります。特に以前は免疫機能の落ちた方を診ることもあり、よくつけていました。しかし日常ではほとんど使いません。

今はウイルス感染が心配で市販のマスクをつけられる方が多いのではないでしょうか。よくあるウイルス、花粉カットと書かれたものは、あくまでも顔にしっかり密着した効果です。通常は隙間がどこかしらあくものです。絶対に防ぐことができるなんてものはありません。

しかし、ウイルスは空気中に漂うものから感染するというより、圧倒的に接触が原因のことが多いです。ドアなどに付着していて手を洗わずに気がつかないうちに口を触ってしまうなどです。もちろんくしゃみなどからの飛沫もありますが、換気をしたり自分で気をつけることもできます。 薬局などで売られているマスクは不繊布でできています。ポリプロピレンといっていわゆるプラスチックの一種です。 生理用品やオムツなどにも使われていますし、お弁当の容器などにも使われます。 とても便利ですが、今これが大量に作られ、使い捨てられているのが現実です。 確かほんの少し前まで、世界的に環境問題に取り組む動きがあったような気がします。日本でもプラスチックゴミ削減のためレジ袋が有料になるはずでした。ウイルスの影響でいつのまにか頭から離れてしまっているような気がします。 もしウイルス対策でマスクをつけるなら、布マスクを断然おすすめします。気がつかないうちに口元に手がいくのを防ぐやすくなります。 また、不繊布のように肌がかぶれにくいです。 心許ないのであれば、マスクの間にガーゼなどの綿の布を少し挟むことで解消できます。 そして洗えば何度でも使えます。 確かによくわからないウイルスに対して怖い気持ちも出るかもしれません。しかし、個人的にはこれほど消費されるマスクに少し驚いています。 防御も大切ですが、まずじぶんが健康になることを意識することも大切です。 ストレスを溜めない、よく眠る、きちんと栄養をとる。 案外できない方は多いです。