ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

それは素直ではなく、人のいいなりになっているだけじゃない?

素直とはなんでしょうか?

私はどこかでこの言葉の意味が間違って認識されているように感じてしまいます。

 

素直とはありのままとか従順という意味があるようです。

 

この素直、誰にとっての素直かによって

随分意味が変わってくるように感じます。

 

素直ないい子と言われると、

親に従ういい子というイメージが湧いてしまうのは私だけでしょうか?

従順という言葉からそう感じるのです。

昔の日本では親、男性に対して従順であることが

よいとされる風潮があったような気がします。

「男の人の言うことをよく聞いて素直でいるのよ。」

昔そんなことを言われたことがありました。

しかし、この素直を「ありのまま」と捉えると

自分の気持ちに正直なことと考えられます。

そうなると、ひょっとすると本当の素直な子は

親や誰かにとって素直な子ではないのではないと考えられます。

自分が今こうしたから、何がなんでもそうする。

これは自分の気持ちに素直なことだと思います。

でも他からみたらそのように捉えられないかもしれません。

親の言うこと聞きなさい。そんなことを言う人もいるでしょう。

 

やっぱり自分に対して正直に今の気持ちに従う。それが素直な気がします。

 

本当は嫌なのに、我慢して、人のいうことを聞く

本当は嫌なのに、我慢して周囲の人に合わせる

 

素直を間違えるととても生きづらくなりそうです。

今の世の中、素直を誤解して生きづらいと感じる人が

たくさんいるような気がしてなりません。 

 

上司の言うことを素直に聞く

会社の方針に素直に従う

親の意見を素直に聞く

 

本当はいやだと思っているが、我慢をしていて辛い

自分の意見を言えず、無理をしている

私のそんな一人でした。

人に従順、人に対して素直であろうとするとだんだん

自分の意見がわからなくなります。

周囲の意見に合わせたり、自分のことを抑え込むことが普通になって

自分がどうしたいのかわからなくなります。

自分の人生を生きることができなくなります。

 

自分に素直に生きると、自分らしく生きることができます。

結果的にそのほうが、みんなずっと幸せです。

 

自分に素直に生きましょう。