ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

ヘテロクリニックの紹介動画を作っていただきました。


ヘテロクリニックのご紹介(神奈川県鎌倉市)自由診療・カウンセリング


グルテンフリー生活を実践し、体質改善したお友達の米井寛さんに

当院ヘテロクリニックの動画を作っていただきました。

私はこういったことが自分でできないので

ご協力いただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

彼は薬に頼らず、健康診断での結果を改善しようと試み

グルテンフリー生活を始め、体調がよくなったそうです。

今後グルテンフリーについての対談も動画配信を考えています。

今後の彼の活動に期待大ですね!!

グルテンフリーや農薬、遺伝子組換え食品など環境問題に関わることも

今後はブログでしていこうと思っています。

食生活からの体の改善はとても重要です。

毎日のことですし、食事からとる栄養素やエネルギーで私たちは活動しています。

忙しさで簡単に効率良く済ませてしまうことも多い食事。

無理せず、楽しみながら食生活から健康を目指すこと、私は大賛成です。

 

私がへテロクリニックでこの仕事を始めたわけ(11)

そろそろ、私のきっかけ話は終わりにしたいなと思っています。

といいつつ書いてしまう、、、。

病院勤務時代に本当に考えさせられた経験があったから

今の私がある、改めて思います。

 

今回は医師の話です。

医師は普段どんなことをしているのか知っていますか?

町のクリニックなどでは外来診療などをしています。

診察室で患者さん一人一人を診察しているので、

患者さんは順番に呼ばれるまで待合室で待っているといった感じですね。

診療時間が決まっているので、何時になったら受付終了となります。

(もちろん、診療時間外に仕事をされていることもたくさんあるのですが)

 

一方、大きな病院は勤務体制も仕事内容も様々です。

正直なところ、私が大学病院に勤務していたときは

何時から何時までが仕事の時間という区切りがありませんでした。

 

私の場合は曜日ごとで仕事の内容が変わりました。

午前中に外来診察をしたり、午後から内視鏡検査をしたり、

別の日には午前中は病棟の患者さんの診察をしながら、

救急に運ばれる患者さんを対応することもありました。

毎日絶えず入院があるので、その都度新しく入った患者さんへ

病状や治療の説明をするといった感じでした。

患者さんの人数が多かったり、重症な方がいるほど

夜自宅に戻ってもつい患者さんのことばかり考えて

疲れているはずなのに眠れないなんてこともありました。

 

一日の流れはこんな感じです。 

朝、出勤すると入院している担当患者さんの様子を伺いに行きます。

担当患者さんの人数は少なければ10人ほど多いと30人ほどです。

その後、朝の全体のミーティングが30分ほどあります。

ミーティングが終わると各自が外来診療、外来内視鏡検査、

病棟内の患者さんの検査、病棟内の患者さんの診察などに分かれます。

お昼すぎぐらいにそれらの業務が終わると、

また午後からそれぞれの診察や内視鏡検査などが始まります。

昼食をとることができる日もあればできない日もあります。

そうしている間に救急などから、緊急を要する患者さんが運ばれ

対応するといったぐあいです。

よく聞く教授回診なんていうものも週に一、二度あります。

 入院患者さんが多いと教授が全員の患者さんに会うことも時間がかかるものです。

また夜から担当患者さんの治療方針についての会議をすることもあります。

日中の業務がひと段落するころは21時〜22時ぐらいが多いです。

消灯時間前に再度患者さんに会いに行って様子を確認した後

カルテをまとめたり、診断書などの書類を作成したり、

翌日の準備をしているとあっという間に時間は過ぎ

その日のうちに自宅に帰ることができればラッキーでした。

 

患者さんの治療に関する会議では大抵

スクリーン上に画像検査を出しながら、その人の血液検査などを参考に

臓器の機能がどうなのか安全に治療ができるのか検討されていきます。 

本来は患者さんにとってのベストな治療をするために

行われているはずのものですが、

こういった会議などでよく起きがちなことは

「病気をみて、人をみない」といったことのように感じます。

これはある意味仕方がなく起こってしまうようにも思います。

というのも、それぞれの医師があまりにも時間がなく、

人(患者さん)と向き合う時間がないからです。

そのため検査の数値や画像での評価ばかりが優先されてしまいます。

実際患者さんと会うような外来診察であっても、

多くの患者さんが短い時間を流れるように過ぎていくので

患者さん個人の情報が希薄になりがちなのではないかと思います。

 

ですから、例えば同じチーム内で意見を共有しているはずの

医師同士であっても患者さんの名前と診断名だけでは、

それ誰だっけ?何の病気の人?となることもあります。

画像写真をみて、「ああ、この人ね!」とわかる医師も多いです。

 

また、患者さん本人がおいてきぼりになったまま治療だけが進むこともあります。

おいてきぼりとは言いすぎかもしれませんが

患者さんは実態がよくわからないまま、言われるまま、

されるがままのように感じることもあるようでした。

検査や治療が急を要することは頭では理解はできるけれど、

気持ちがついていかないといったこともあるようでした。

 

基本的には患者さんへは説明後に同意を得て治療は進められています。

「この病気の標準治療はこういうものです。

様々な条件を踏まえた上であなたの場合はこれが適切です。

また、・・%の割合でこういう不具合、合併症が出る可能性があります。」

といったような話がされます。

病院は可能な限り命を救うことを優先しますし、

緊急性があれば、患者さんも迷う時間はありません。

お任せするほかないとなることもあるでしょう。

しかし、理解の追いつかないままに治療がされ、後になってから

「こんなことは聞いていない。」

「こんなはずではなかった。」

と反発が起きやすいように感じました。

 

医師は自分たちはこうするべきという信念を持って

正しいことをしていると感じているのではないかと思います。

それは間違いではありません。

患者さんを救うことが本来の仕事です。

しかし、時間の余裕のなさや忙しさにもあり、

患者さん自身の価値観であったり、

患者さんによりそうようなことまではできないために

意思疎通がうまくいかなくなっているようです。

そのため医師に強制させられるように感じたり

自分の話を聞いてもらえないと感じたりします。

今の医療体制で医師が実際にそこまで関わることは限界です。

私自身、可能なかぎり患者さんのわだかまりがないように

きちんと患者さんと向き合えるように

時間を割くよう努力をしていました。

しかし、緊急の仕事も多く、患者さんの家族からどうしても話がしたいと

先生の仕事が終わるまで待ちますと深夜の3時まで家族が待っていたり、

早朝6時に話を聞きたいと家族の方が来られたりといったことが起き

自分自身の体が持たなくなったこともありました。

 

また癌治療の難しいところは、

癌そのものへのアプローチだけでなく

治療の副作用で起きる患者さんの体の状態が

治療を安全に進められなくしてしまうことです。

これ以上治療をすると体が持たなくなるため治療を中断することもあります。

ここで治療はもうできませんと言われると

人によっては見捨てられたように感じる人もいるかもしれません。

 

そう考えると、患者さん自身が今を生きることを意識した時に

何を望むのか、どういう生き方をしたいのか、

向き合える環境というのは常に必要なのではないか

そのように感じるのです。

 

ただ癌に勝つということではなく

どんなことをしていきたいのか

どんな人生を送りたいのか

病気であっても病気でなくても自分はどうありたいのか

冷静に自分の人生を見つめられる場所が必要なのではないかと

感じるのです。

こういった理由から、医師の知識を活かしながら

自分の人生を生きることを軸にカウンセリングをしていきたいと

感じるようになりました。

 

それは素直ではなく、人のいいなりになっているだけじゃない?

素直とはなんでしょうか?

私はどこかでこの言葉の意味が間違って認識されているように感じてしまいます。

 

素直とはありのままとか従順という意味があるようです。

 

この素直、誰にとっての素直かによって

随分意味が変わってくるように感じます。

 

素直ないい子と言われると、

親に従ういい子というイメージが湧いてしまうのは私だけでしょうか?

従順という言葉からそう感じるのです。

昔の日本では親、男性に対して従順であることが

よいとされる風潮があったような気がします。

「男の人の言うことをよく聞いて素直でいるのよ。」

昔そんなことを言われたことがありました。

しかし、この素直を「ありのまま」と捉えると

自分の気持ちに正直なことと考えられます。

そうなると、ひょっとすると本当の素直な子は

親や誰かにとって素直な子ではないのではないと考えられます。

自分が今こうしたから、何がなんでもそうする。

これは自分の気持ちに素直なことだと思います。

でも他からみたらそのように捉えられないかもしれません。

親の言うこと聞きなさい。そんなことを言う人もいるでしょう。

 

やっぱり自分に対して正直に今の気持ちに従う。それが素直な気がします。

 

本当は嫌なのに、我慢して、人のいうことを聞く

本当は嫌なのに、我慢して周囲の人に合わせる

 

素直を間違えるととても生きづらくなりそうです。

今の世の中、素直を誤解して生きづらいと感じる人が

たくさんいるような気がしてなりません。 

 

上司の言うことを素直に聞く

会社の方針に素直に従う

親の意見を素直に聞く

 

本当はいやだと思っているが、我慢をしていて辛い

自分の意見を言えず、無理をしている

私のそんな一人でした。

人に従順、人に対して素直であろうとするとだんだん

自分の意見がわからなくなります。

周囲の意見に合わせたり、自分のことを抑え込むことが普通になって

自分がどうしたいのかわからなくなります。

自分の人生を生きることができなくなります。

 

自分に素直に生きると、自分らしく生きることができます。

結果的にそのほうが、みんなずっと幸せです。

 

自分に素直に生きましょう。

お酒を飲んで暴れちゃう人は、頑張り屋さん

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お酒の強い弱いに関わらず、

私の周りにはお酒の好きな人が多いです。

みんなでワイワイ楽しみながらお酒飲むことは私も大好きです。

 

しかし昔は飲み会というものが私は嫌いでした。

その飲み会自体が誰かの愚痴や普段の鬱憤を吐き出す場所でしたので、

その場にいることに疲れてしまいますし、

時々羽目を外しすぎる人もいて対応に困ることもありました。

中にはお店から出禁になってしまうことも。

多くの方が普段仕事で自分を抑圧して頑張っているので

お酒の力で抑圧していたものが外れてしまうのでしょう。

急に怒鳴ったり、泣き出したり、抱きついたり、

フラフラして何か壊してしまったり。喧嘩が始まってしまったり。

そんな人は周りにいないでしょうか?

 

お酒に酔うと気持ちがよくなるものです。

緊張感がとれ、力が緩みやすくなります。

ですから、普段の生活で抑圧が強いほどお酒を飲んだ時に

自分とは思えないような行動をしてしまうようです。

酔いが覚めて朝になって後悔したりしないためにも

普段の抑圧を少なくしたいものです。

 

では、どうして人はそれほど普段の生活で自分を抑圧をしたり、

お酒を自分の解放するための手段にするのでしょうか?

 

人の目や周囲の評価を気にしていつも気を張っているからかもしれません。

いい人と思われるために、いい人を演じなければいけないからかもしれません。

自分にとって怖いと思う存在がいて

発言を我慢したり、怒られないようにがんばったりしているのかもしれません。

職場でトラブルを起こさないようにと

みんな自分の気持ちを押さえ込んでいるのではないかと思います。

 

ですから、頑張った分お酒を飲んだ時に

我慢していたものがでてきてしまうのですね。

 

本当はもっとお酒を楽しく飲めた方がいいはず。

そのためには、普段どんなことを自分が抑圧しているのか

振り返ってみましょう。

 

 

気を張ったり、気にしすぎたり、頑張りすぎたり

そんな生活ばかりになっては

人生楽しめなくなってしまうかもしれませんよ。

 

私がへテロクリニックでこの仕事を始めたわけ(10)

私は患者さんに会うたびにその方の様々な背景や家庭環境の問題に

どう対応していいのか悩む機会がありました。

同じ人間は一人としていないし、

すべて同じ考え方の人もいないと思います。

ですから、こちらが良いと思うことが相手にとって良いとは限りません。

だからこそ、常に対話が必要であると思っています。

どんなにこちらが良かれとアプローチしても

思うようにいかないことも多々ありました。

その人の人生を後悔しないものにするために

その人自身が自分と向き合えるサポートが私はしたいです。

それが私の願いです。

 

ある時、路上で人が倒れていると救急車で運ばれきた人がいました。

暑い日のことです。おそらく脱水症状を起こしたのであろうその人は

もともと路上生活をしている人でした。

救急外来に運ばれ意識障害があるとなると

通常原因が何かを調べるために全身の検査をされます。

直接的な原因は脱水症状でしたので点滴で脱水補正をすると

意識はしっかりとしました。

しかし、全身検索をしたところ胆管癌が見つかり、その方は入院となりました。

 

彼が入院後、困ったことが起きました。

本人は入院をすると、自由が利かなくなったことから不満でやりたい放題です。

食事がまずいと言って皿を投げたり、

若い看護師さんを呼びつけて文句を言ったり

持ち込んだタバコを室内で吸ってしまったりするのです。

「先生、もうあの人退院させてください。」

看護師さんにそう言われるものの、

実際はもう自力で立てないほど彼は弱っていたのでした。

もともとの栄養の問題もあったのかもしれませんし、

検査で癌自体もかなり進行していることがわかっていました。

しかし癌に関しては本人は治療する気はありません。

お金もありませんし、自由でいたかったのです。

それでも、歩けないとなるとどうにもできないのでした。

病院としても癌の治療をしないとなると、

脱水が改善した今、何も治療することがないのです。

(ああ、困ったな。歩けない人を再び元の場所に帰すわけにもいかないし。)

家族に連絡するしかありません。

本人に家族のことを聞きますが全く答えようとしません。

ソーシャルワーカーさんに家族を探してもらい

家族がいることはわかりました。

家族のところに戻るように話しますが、

本人は外の世界に戻りたがっていました。

「でも、あなた歩けないでしょう。

元の生活にだってこれでは戻れないのではありませんか?

どうやってこれから生きていくんですか?」

私に何度か説得され、いや〜無理だと思うよと笑いながら言い

やっと家族の連絡先を告げたのでした。

 

私は家族に電話をかけました。

電話口には男性が出ました。

「・・さんのお宅ですか?私は・・病院の・・と申します。

実は、こちらに・・さんが入院になりまして、、、。」

そう言いかけたところで、

「何だお前、医者だかなんだか知らねえけど。知らねえよ、そんな奴。

電話かけてくるんじゃねえよ。そいつとは関係ねえよ。」

そう怒鳴られ一方的に電話を切られてしました。

しかし、私も彼を病院にそのままにするわけにいきません。

もう一度電話をかけます。

「先ほどお電話しました・・です。こちらに・・さんが入院されていまして、

率直にいいますが、癌なんです。今一人で暮らせる状況にありません。

一度病院で現在の状況を、、、。」

「しつけえんだよ。お前。そいつが俺たちに何したと思ってるんだよ。

そいつのせいで俺の人生はめちゃくちゃになったんだよ。」

怒鳴りながら電話をきられてしまいました。

よほどのことがあったのだろう。

そう思いながら、病室の彼に尋ねました。

「これからどうしたいですか?

癌も進行しているので、外での生活に戻ってもいずれどこかで倒れて

また病院に運ばれるか、そのまま亡くなるかもしれません。

それでもいいですか?

それとも家族と会いたいですか?

正直なところご家族の方に連絡しましたが、切られてしまいました。

どんなことがあったか私にはわかりませんが

もし家族と会いたいならまた連絡します。」

昔いろいろあったからねと言いながら彼は黙りこんでしまいました。

 

夜の病棟会議で彼の話が出ます。

今治療をしていないのに、なぜ退院させないの?と他の先生に聞かれますが

退院してもいくところがないと答えるしかありません。

しかしボランティアではないのだから、

早く家族に引き取ってもらいなさいよと言われ

私は心の中でそんなことはわかっているよとイライラしていました。

なんとかしなければと思っていました。

ふと、私が女性で若いから彼の家族にあまり取り入ってもらえていないのかも

と思いました。

今度は上司にお願いをして彼の家族に連絡してもらいました。

やはり電話口では怒鳴っていたようでしたが、

なんとか病院に来てもらえるようになりました。

その変化に私は少し落ち込みましたが落ち込んでいても仕方がありません。

ともかく家族と会って現状を知ってもらって考えるほうがいい

そう考えていました。

 

病院に電話で話していたと思われる男性がやってきました。

彼の息子さんです。

病室に案内し、二人が出会った瞬間、

突然息子さんが彼に向かって殴りかかりました。

「この野郎。殺してやる。」

掴みかかりました。彼のほうも応戦します。

「ちょっとやめてください。」

間に入ってなんとか引き剥がしました。

「わかっただろ。こいつは俺たち家族とは関係ねえんだよ。」

これはどうにもならない。

病室から息子さんを出して話しました。

「では、亡くなった時は連絡させてもらいます。それはいいですか?」

「ああ、そうしろよ。」

 

どうしたものか、私は頭を抱えてしまいました。

(もう考えたくない。)

ナースステーションでため息をしていました。

それでも今後のことを彼と相談しなければ

そう思って重い腰を上げ、病室に戻った時でした。

彼が亡くなっていました。

 

急いで先ほどの息子さんに連絡を入れます。

私は慌てていました。

「あの今、・・さん亡くなりました。病室に戻ったら亡くなられていました。」

「、、、。」

それまでの態度とは全く違う息子さんがやってきました。

あれほど私に怒鳴り、威勢のよかった人ではなくなっていました。

目が泳いで両手を組んでそわそわしているのがわかりました。

何もしゃべりはしませんが、明らかに挙動不審でした。

父親が亡くなったことに動揺しているようでした。

一通り出棺などの準備をしていましたが、その間一切言葉は発されませんでした。

(本当は後悔しているのではないだろうか。)

過去にどんなことがあったのか全くわかりません。

もし和解できるのであれば、あれがラストチャンスだったのでは

そんなことを思ってしまいました。

(これでよかったのだろうか。)

でも私にはどうすることもできませんでした。

ひょっとすると息子さんは 感情的になりすぎて、

本当に自分の父親が死ぬという現実が見えなかったのでは

そんなことを思っていました。

実際のところはわかりません。

 

人は過ぎたことを後悔することがあります。

人との間で何か大きなわだかまりが出来た時

ことによってはそれを許すというのは大変なことだと思います。

彼らの間でも実際に許せないと思うほどのことがあったのかもしれません。

しかし、それでも心の奥に何かひっかかっていたからこそ

最後の時に動揺したのではないか、そんな風に感じたのでした。

ではどうすればよかったのか。

その答えはわかりませんが、どんな人にとっても少なくとも心のうちを

きちんと出せるような存在や場所がやはり必要 なのではないかと思いました。

 

 

《イベント情報》こころ、からだ、その関係は?

早いもので、もう12月に入ります。

今年やり残したことはないでしょうか?

 

まだ自分の中でくすぶっている

イライラやわだかまりをクリアにして

すっきりとした気持ちで年を越ししませんか?

 

自分はいつもこんなに頑張っているのに

みんなちっともわかってくれない。

子供のことで悩んでいるのに

旦那は全然協力してくれない。

仕事の忙しい時に

家族や周りの人にイライラさせられる。

 

そんなことはありませんか?

 

溜まった毒を吐き出して

もっとハッピーな毎日を送るようにサポートします。

こんなことで困った、こんなことがムカついた

なんでもオッケー。

お話しながら、解決の糸口見つけましょう。

 

日時:令和元年12月19日(木)14時〜16時

場所:鎌倉長谷 ヘテロクリニック

費用:3,500円

定員:4人

申し込み、問い合わせ先、:rachel@hetero-clinic.com

 

場所の詳細はお申し込み後ご案内します。

 

ヘテロクリニック

神奈川県鎌倉市長谷2-9-11-5

高木 麗

 

 

肥満の原因、もしかして?

先日、ある記事を見ました。

イギリスでは以前から肥満の人が増えていたようですが、

肥満の方が過去最大になったとありました。

その記事には肥満対策として以前から食事療法などをしているものの

メンタル的な問題で根本解決が難しいと書かれていました。

 

肥満。

確かにどこの国でも増えているように感じます。

何もしなくて肥満になるというケースはなかなかレアです。

(薬の副作用、ホルモンの異常、遺伝子疾患などでなる場合はあります。)

多くの場合は必要以上に食べることが原因です。

消費量に対して摂取量が多いのです。

以前よりも日常の活動が少なくなり、筋肉量が低下してということもありますが、

やはり食物が溢れ、簡単に食べられる環境になっていることも要因でしょう。

 

ですから食べ過ぎることに対する対策が必要です。

先ほどイギリスの記事にもありましたが、

多くの病院では、食事療法といってカロリー制限や調理法の工夫や

食べ方の指導などがされています。

しかし、一定数肥満が改善される人はいるものの、肥満の人の数が減ってはいません。

そうであれば、別の対策も考える必要がありそうです。

 

ではなぜ食べ過ぎるのか。

どういった時に食べ過ぎるのか。

そういう視点で考えたほうがよさそうです。

つまり食べる行動が何によって促されてしまうのかを検証していき、

促される事柄を改善してみてはどうでしょう。

 

特別お腹が空いていないのに、なんとなく何かをつまんでいることはありませんか?

それはどんな時でしょうか?

 

寂しい時、不安な時、どこか満たされない思いがある時

睡眠不足の時、禁煙中(口さみしくて)

女性であれば生理の時もそうかもしれません。

(生理中であればホルモンの影響もありますが)

大抵、無意識に食べていることが多そうです。

 

極端に思われるかもしれませんが、過食症の場合、

自分が愛されていないように感じたり、

いつも満たされていないような感覚があり、

食べるという行動に走ると聞いたことがあります。

愛されたい欲求を食欲で満たそうとしているのかもしれません。

また、喫煙は食べるという行為ではありませんが、

何かを口にするといったところでは似ているかもしれません。

イライラした時、タバコ吸って気分転換を図る人も多いのではないでしょうか?

禁煙すると、途端に体重が増えた経験がある人もいるでしょう。

 

寂しかったり、イライラしていたり、

何かを自分の思いを誤魔化したい時に食べていることが多いのです。

 

ですから、この原因を改善することが得策です。 

 

イライラしているのであれば、どうしてイライラしているのか。

愛されていないと感じるのであれば、どうしてそう感じるのか。

一度自分自身の感情と向き合うことが必要だと思います。

 

私自身、ストレスがたまるとよく食べます。

仕事が立て込んだり、自分のペースで仕事ができずにいる時

嫌なことを言われてむしゃくしゃした時

悲しい出来事があったけれど、仕事に支障がないように平然としている時

本当に無意識にしているので、驚くこともあります。

日常で感情を出すことを押さえ込んでいる代償であると思います。

 

多くの人は自分の中に感情を溜め込んでいます。

人にイライラしたところを見せないように取り繕ったり、

悲しいことを我慢して平穏を装ったり、

感情を見せないように頑張っているのです。

 

でも、それが過剰な食行動につながるのであれば考えものです。

 

改善としては、自分の感情をきちんと見つめることです。

どうしてイライラしたのですか?

どこかで自分の気持ちを吐き出せ、整理できるところはありますか?

どうして悲しかったのですか?

悲しみを打ち明けれれる人はいますか?

 

もし、本当に肥満を改善したければそういったことを見つめるのも

一つの手段です。