ヘテロクリニックの日記

病院勤務医時代に、今の医療体制では患者さんも医療者も幸せになれないのではと感じ、誰もが笑って幸せに生きる医療を届けるべく自由診療を開始しました。癌治療、緩和ケア、訪問診療などの経験を活かし、病気による人間関係、現在の医療問題、就労問題などを楽しく書こうと思います。

「おいしい」は幸せ おいしく食べよう

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私は心のことも好きだけど、

おなかのお医者さんでもあります。

だから食事に関する話も大好きです。

食事を楽しむことは人生の楽しむことの一つでもあります。

 

「ごはんはおいしいですか?」

診察中に抑うつ気味の方にそう尋ねることがあります。

なぜなら、ごはんをおいしいと感じられなくなることがあるからです。

 

人は食べ物を口にすると、咀嚼する過程で唾液と混ざり合い

舌にある味蕾から神経を通じて大脳の味覚野に伝わります。

何か食べて美味しいって感じると嬉しくなりますよね。

この感覚がうまく脳に伝わらなくなってしまって

おいしいと感じられなくなってしまうようです。

最近、心因性味覚障害が増えているようです。

心因性というのはストレスなど心の影響です。

味を感じなくなり、食事自体を楽しめなくなっている方が増えています。

 

現代人は忙しく食事もおろそかになりがちかもしれません。

最近おいしく食事をしているでしょうか?

食べ物の味が物足りず、辛いものや調味料を増やしていたりしないでしょうか?

とりあえず空腹を満たすだけが目的になっていないでしょうか?

コンビニ弁当や菓子パンなどで済ませていませんか?

ストレスがたまると食事を楽しむ余裕もなくなるかもしれません。

食事が偏れば取り入れる栄養も偏ってしまいます。

本来体に必要な栄養素、ビタミン、微量元素なども不足しがちになります。

 

またストレスがかかると亜鉛不足になります。

この亜鉛というものは味覚を感じる味蕾に必要な要素です。

亜鉛不足になると味覚障害が出ます。

また最近若い世代で味覚障害が増えていますが

食生活の乱れにより亜鉛自体も不足している状態です。

 

忙しくて、ストレスが溜まって

食事がおろそかになって、亜鉛が不足して

なんだか悪循環ですね。

 

食事は体を作る基本です。

元気に生活できることは食事で体にエネルギーを取り入れるからできることです。

 

ストレスから解放され

食事を楽しめるようになれば

もっと日常生活が豊かになるはず。

 

ストレスが溜まっている時は

しっかりカウンセラーに相談しましょう。